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人事・労務

採用力UP&定着率向上へ!薬局・病院が取り入れたい福利厚生とは?

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会社や病院に、福利厚生を導入してみようかな?と思うことはありませんか?福利厚生を導入することは従業員のエンゲージメントを高めることはもちろん、採用力の強化、会社の価値向上、注目度UPにもつながります。
この記事では、薬局や病院の人事担当者の方や経営者向けに、福利厚生を導入する目的やメリット、選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

福利厚生を導入する目的を明確にする

なぜ会社は、福利厚生を導入するのでしょうか?多くの会社において導入する目的は以下だと言われています。

 

・採用力強化
・離職防止
・従業員の健康増進
・ワークライフバランスの向上  等

 

皆さんの会社や病院はどんな目的で福利厚生を導入したいですか?その目的によって、導入すべき福利厚生の種類が変わりますので、目的についてまずは話し合いましょう。

なお、大手調剤薬局やドラッグストア、病院ほど、福利厚生が充実しています。特に休暇制度は充実している会社が多い印象です。やはりそこは人手が多い大手ならではの特徴でしょう。参考として、大手企業の福利厚生をご紹介します。参考にしてみてください。

 

日本調剤

産前産後・育児休業中のフォロー資料提供、育児短時間勤務制度、その他育児支援関連制度、私傷病短時間勤務制度、薬品使用料支給制度、OTC社員割引制度、従業員持株会、退職金制度(確定拠出年金)、財形貯蓄、インフルエンザ予防接種補助、ゴールドカード入会優待、保養施設、会員制福利厚生サービス 等

参照:福利厚生と職場環境_日本調剤

 

アイングループ

産前産後・育児休暇、時短勤務制度、連続休暇、契約保養所、借り上げ社宅・引っ越し支度金、社員割引販売、スポーツジム優待、インフルエンザ予防接種補助、選べる労働時間(32時間、40時間、40時間+α、退職金制度、復職制度、大学院奨学支援制度 等

参照:福利厚生_アイングループ

 

マツキヨ&ココカラカンパニー

連続休暇制度、アニバーサリー休暇制度、特別休暇、時短勤務制度(小学校6年生の学年末まで)、従業員買物割引制度、企業型確定拠出年金、従業員の健康サポート、週休3日制、身だしなみの自由化、社内提案制度、処方せん調剤負担金補助制度 等

 

参照:福利厚生と職場環境一覧_マツキヨ&ココカラカンパニー

 

ユニークで面白い福利厚生

薬剤師業界ではありませんが、ユニークな福利厚生を導入している会社があります。ユニークで面白い制度だと、会社の注目度も上がりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

・サイコロ給(オモシロ法人カヤック):毎月、「月給×(サイコロの出目)%」が、+αとして支給される制度です。なお、給与が減ることはありません。

 

・目指せA身体制度(サニーサイドアップ):健康診断で総合A判定を獲得した社員に32,000円のボーナスを渡す制度です。

 

・スモ休(株式会社ピアラ):入社6ヵ月以上の社員でかつ、過去1年間の非喫煙者に年間6日の有給を付与する制度。

 

・デジタルサービス利用手当(株式会社ポニーキャニオン):サブスクリプションサービスなど有料定額サービスの費用を支給する手当。

 

・GLOBIS学び放題(LINEヤフー株式会社):希望者にビジネススキル研修と「GLOBIS学び放題」を無償で提供する制度です。

 

 

薬剤師業界だからこそ導入しやすい福利厚生

・薬剤費補助制度:医薬品購入に伴う本人負担額(3割)を会社で負担する制度。ただし、あまりに高額な場合は、「給与」として課税される場合があるので、基準を設ける必要がありそうです。導入前に税理士などに確認を取りましょう。

 

・夏休みと冬休みの付与(連続休暇制度):お盆休みや、年末年始はほとんどの医療機関でお休みがあると思います。それを夏休み・冬休みとして制度にすることで、ワークライフバランスが整った会社であることがわかります。

 

・インフルエンザ予防接種補助:多くの医療機関では繁忙期前に、社員にインフルエンザワクチンの接種を推奨していると思います。クリニックにもよりますが、インフルエンザワクチンは4,000円前後で接種ができるので、その費用負担することで従業員も会社も安心して営業を続けることができます。

 

・白衣のクリーニング代全額負担:
白衣を自宅に持ち帰り、洗濯をしてアイロンをかけるのは面倒だと思いますし、洗濯の頻度が少なく、不衛生な従業員も少なからずいるのではないでしょうか?本制度は、白衣を会社負担でクリーニングに出す制度です。従業員の満足度が高くなりますし、医療機関として清潔感を保つことにもつながります。

 

・繁忙期応援!特別ランチ支給制度:繁忙期には忙しさからランチに出る時間もままならず、やる気やモチベーションが下がってしまうことも……。この制度では、繁忙期の中でも特に忙しい日(週1回)に、スタッフが選んだお弁当を会社が支給!「ここぞ」というタイミングにおいしいランチで気分をリフレッシュし、働く人の負担やストレスを軽減します。ちょっとしたご褒美で、前向きに働ける環境づくりを応援します。

 

・資格取得にかかわる費用の支援:研修認定薬剤師等の資格取得にかかわる費用を会社で負担する制度。現在でも多くの薬局で取り入れられています。

 

・書籍購入・セミナー参加費補助:業務にかかわる書籍を自由に購入できたり、業務にかかわるセミナーの参加費用を会社で負担したりする制度です。月の上限金額を決めて運用すると良いでしょう。書籍の場合は、社内図書棚として全従業員が自由に閲覧できるような運営体制にすると尚良いと思います。

 

導入しやすい福利厚生

・誕生日お祝い制度:社員の誕生日に誕生日プレゼントや、ケーキを送るというものです。税務上の取り扱いに気を付ける必要もあるので、予算をきちんと設定する必要があります。

 

・借り上げ社宅制度または家賃補助制度:この数年で、首都圏においての家賃相場が高騰しています。マンションの販売価格も同様です。手取りは増えないのに、住宅価格が上がれば人材の流出もあるかもしれません。社員の離職防止や、人材の確保のために借り上げ社宅制度や、家賃補助制度の検討をしてみると良いでしょう。

 

【借り上げ社宅制度】企業が従業員に代わり物件を借りて、従業員に貸す。

【家賃補助制度】従業員が借りた物件に対して、家賃補助を会社側が出す。

 

・選択式福利厚生プラン(カフェテリアプラン)
会社が設定した福利厚生の補助メニュー(育児補助、介護補助、自己開発補助、住宅補助、スポーツ補助、検診補助、予防接種補助、旅行費用補助、レジャー補助など)の中から、従業員一人ひとりが自分に合ったメニューを自由に選択して利用できる福利厚生です。

 

給与扱いになるか、よく確認を!

福利厚生として導入したとしても、高額であったり、商品券であったりすると、税務上は「給与」とみなされて課税対象となってしまいます。せっかく従業員のためと思い導入しても、課税されてしまえば社会保険料があがり会社負担額が増えるだけなく、従業員の手取りも少なくなってしまいます。福利厚生を導入するときは、税務上の取り扱いに十分注意して導入しましょう。

 

参考:

給与等に係る経済的利益_国税庁

創業50周年を記念して従業員に支給した商品券_国税庁

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